鍵山優真、JGPクールシュヴェル杯で34点差で優勝!
こんにちは!
フィギュアスケートを愛してやまないブロガーのAikaです。
JGPシリーズ第1戦が開幕しましたが、早々にすごいことが!
日本からは川畑選手、荒木選手、鍵山選手が出場しているのですが、
ショートを終えた時点で…
- 川畑選手 6位
- 荒木選手 4位
- 鍵山選手 首位!!
日本勢の活躍すごすぎっ!
特に首位に立った鍵山優真選手(愛称:ゆまち)に注目!
プロトコルを元に演技を振り返りたいと思います。
鍵山優真選手とは?
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鍵山優真選手のWiki風プロフィールです!
- 生年月日:2003年05月05日
- 出身地:神奈川県
- 身長:158cm
- 血液型:O
- 所属:星槎国際高等学校横浜
- 趣味:ゲーム/寝ること/運動
- ひとことコメント:試合での4回転の成功率をあげれるように頑張ります!
まだ2019年に高校生になったばかりの16歳。
”ゆまち”の愛称で親しまれる若手選手です。
この春から星槎国際高等学校横浜に進学していますね。
通信制で少し変わった教育法を取り入れており、自分のペースに合わせた学習サポートもあるようです。
スケートの大会で忙しい鍵山選手にとっては自分に合う環境といえるかもしれません。
昨年、初出場した全日本選手権2018では堂々の6位で新人賞を獲得!
鮮烈なデビューを飾りました。
JGPシリーズ2018でグランプリシリーズデビュー。
アルメニア大会では銀メダルに輝いています。
コーチはアルベールビルとリレハンメルの二つのオリンピックに出場した経験をもつ父の鍵山正和さん。
4回転ジャンパーとして有名でした。
昨年、国際試合に躍り出るようになった鍵山選手ですが、それまではジャンプの練習が苦手だったのだとか!
「転ぶと痛いから嫌で…」
という正直な思いをインタビューで言っておりました(!)
身長158cmと小柄な体格に、まだまだ愛くるしい顔をもつ鍵山選手。
可愛さがさらに強調されるエピソードですね(笑)
鍵山選手のショートをプロトコルから見てみよう!
プロトコルというのは審査員の評価、点数の内訳を表したものです。
クールシュヴェル杯のプロトコルはこちらです↓
それでは鍵山選手のプロトコルを見てみましょう!
ショート
↑ISU公式による鍵山選手のショート演技動画です。
ジャンプのTESがぶっちぎりだった!
TESとはTechnical Score、つまり技術点のことです。
ジャンプやスピンなどの技術そのものを見ます。
鍵山選手はただ一人、TESで40点台を叩き出しています!
トータル43.94点。
2位のマシュー・ニールセンでも37.40点ですから、約6点差があります。
今回はトリプルアクセルをはじめとするジャンプの出来栄えが明暗をわけました。
今季はジュニア課題として2回転もしくは3回転のループジャンプを飛ぶことが必須要素になっています。
ループの成否も一つのポイントになりましたね。
鍵山選手のプロトコルを見ると、ジャンプの目立ったミスは一つ。
トリプルルッツ+トリプルトーループのコンビネーションジャンプでアテンションがついてしまったことです。
彼はフラットエッジ気味になる癖があるらしく、全日本選手権でもルッツジャンプでアテンションが取られていました。
エッジの飛びわけはシニアでも苦戦する選手が多いですが、克服したい課題ですね。
はじめは出来栄えで少しプラスでしたが、審議の結果コンビネーションはGOE(出来栄え点)で-0.67という結果になりました。
しかし、それ以外のジャンプ加点がすごかった!
まず冒頭のトリプルアクセルはGOE2.63というかなり高い加点。
ジャッジの1/3は5段階中4をつけています。
構える動作が少なく、高さもあり、綺麗な着氷をしているのが理由でしょう。
続くトリプルループもGOE1.47とこれまた高い加点。
ループに苦戦した選手が多い中、この得点は大きいですね。
スピン、ステップの得点も侮れません。
鍵山選手のスピンは以下の3種類。
- CCSp3:チェンジフットキャメルスピン レベル3
- FSSp4:フライングシットスピン レベル4
- CCoSp:チェンジフットコンビネーションスピン レベル4
左側はプロトコルの略称で、右側がその呼び方です。
スピンのレベルは4段階でレベル1~4まで。
鍵山選手はレベル4が2つ、レベル3が一つ。
ジュニアとしてはかなりレベルが取れています。
ちなみに解説しておくと、チェンジフットキャメルスピンというのは日本でいう「足替えのキャメルスピン」です。
足替えというのは回転している途中に軸足を変えることです。
キャメルスピンは片脚を伸ばして両足で直角を作るようなスピン。
脚の長い人ほど美しくかっこよく見えます。
羽生選手が得意ですね。
背が低い鍵山選手は他選手と比較すると小さく見えてしまうのでちょっと不利かな。
こちらはレベル3。
フライングシットスピンは、氷上で飛び上がってやるシットスピンです。
シットスピンは片足を前に伸ばし、もう片足を軸にしてしゃがんだ姿勢で行うスピンです。
男女問わずほとんどの選手が取り入れています。
レベル4が取れています。
チェンジフットコンビネーションスピンは「足替えのコンビネーションスピン」のことです。
途中で軸足を変えることに加え、アップライト、キャメル、シットの基本姿勢のうちの少なくとも2つを組み合わせてやることです。
今回の鍵山選手はキャメル→シット→アップライトという順でポジションを変えています。
レベル4が取れていますね。
ステップシークエンスはレベル3を獲得。
全日本ではレベル2止まりだったので、成長しましたね。
足がおぼつかなくてちょいちょい倒れそうな感じだったのが、安定してきたように思います。
芸術面も負けてない!PCSでもトップ
TESがぶっちぎりだっただけではありません。
PCS(演技構成点)でも鍵山選手はトップでした。
トータル36.67。
TESほどではありませんが、2位のマシュー・ニールセンとは約4点差があります。
演技構成点の評価項目は5つです。
- スケーティング技術
- つなぎ
- 表現
- 組み合わせ
- 曲の解釈
鍵山選手は全ての要素で7点台に乗っています。
ちょいちょい8点台をつけているジャッジもいますね。
もっとも評価されているのがスケーティングスキルが7.57点。
足元が安定してきてスケーティングが評価されてきたみたいです。
もっとも伸び代があるつなぎは7.14点ですが、若いしまだまだこれからだと思います。
文句なしの総合トップ!10点以上の大差
2位のマシュー・ニールセンに10点以上の大差をつけて80点の大台に乗り、トップに立った鍵山選手。
プロトコルを見ていくとTESもPCSもぶっちぎりでトップだったのでそりゃ、10点以上の差もつく、という結果でした。
When you get that live stream back up! 🙌
Yuma Kagiyama 🇯🇵 brought it and leads with 80.61#JGPFigure#FigureSkatingpic.twitter.com/YscLrbG3CS
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) August 22, 2019
そりゃ、驚きますよね(笑)
嬉しいというか驚きすぎてアセアセしてて可愛い♪
たった5秒間のキュートな驚きリアクション動画はISU公式Twitterで投稿され、約6時間で1万近く再生されたそうな!
「ショーマとユヅルの息子みたい!」
と海外ファンから言われております(笑)
うん、確かに2人のいいとこ取りをしていきそうですね。
どちらかというと見た目はショーマの息子っぽい。
早くも世界的な人気者になる予感…
フリー
↑鍵山選手のフリー演技動画です。
こちらはフリーのプロトコルです↓
ミスがありながらTESぶっちぎり!
なんとフリーでもぶっちぎりの首位だった鍵山選手。
演技構成は以下の通りです。
4T+2T 3F! 4T 3A+1Eu+2S FCSp4 CSSp4 StSq3 3F!+3T 3Lze 3Lo CCoSp4
冒頭の4回転トーループ+ダブルトーループのコンビネーションは4回転で着氷が乱れ、オーバーターンが入ってしまい、GOE-0.41と減点。
トリプルフリップは減点にはならなかったものの、エッジ不明瞭でアテンションとなり、加点は伸びません。
続く単独の4回転トーループは綺麗に着氷。
なんとGOE3.26という高い加点がつきました!
トリプルアクセル+シングルオイラー+ダブルサルコウの3連続コンビネーションは難なくOK。
トリプルフリップ+トリプルトーループのコンビネーションはフリップのエッジ不明瞭で加点が伸びず。
トリプルルッツはエッジエラーによりGOE-0.27の減点を食らいます。
トリプルループは綺麗に着氷し、GOE1.26の加点を獲得。
スピンもオールレベル4!
結果はTES(技術点)78.68という高いスコア!
TESだけでフリー2位のアンドレイ・クトヴォイに11.82点差をつけます。
やはりPCSも高かった!
フリー2位のアンドレイ・クトヴォイに約5点差をつけたPCS。
特にスケーティングスキルが評価されており、7.86と8点台に届かんばかりの勢いです。
これでノーミスならもっと伸びていたでしょう。
少しゆったりとした曲でスケーティング技術を見せる感じだったのもあり、踊り心爆発の昨年とは違った一面を見せてくれました。
ただ踊れるだけではない!と言わんばかりのプログラム。
これも一つの成長ですね。
早くもファイナル候補!?鍵山優真選手の活躍から目が離せない!
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※写真JGPシリーズアルメニア大会
左から鍵山優真選手、アダム・シャオ・ヒム・ファ選手、イリヤ・コブラー選手
(鍵山選手のインスタより)
昨季はJGPファイナル補欠という惜しいところに甘んじた鍵山選手。
今季は滑り出し上々です。
昨季男子シングルファイナリストの6人中3人はシニアに上がっており、ポストは十分開いた状態。
ただし、昨季ファイナリストでありながら、ケガで棄権したアンドリュー・トルガシェフ選手、ファイナル候補に突然躍り出たアンドレイ・モザレフ選手もいます。
日本国内でも勝ったり負けたりの良きライバル、佐藤駿選手や、まだまだ本領発揮していない感満載の三浦佳生選手、昨季全日本チャンプの壷井達也選手と大勢のライバルがいます。
まだまだ勝負はわかりません。
ですが、鍵山選手が現状一歩リードしているのは間違い無いでしょう。
一足先にファイナリストへの階段を駆け上っている鍵山選手。
フリーの活躍も必見です!
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