【回想録】私が観てきた大好きなフィギュアスケートペアの選手たち

こんにちは!
フィギュアスケートを愛してやまないブロガーのAikaです。
公言している通り、フィギュアスケートのファンなのですが、中でも特別な思いを抱いているのがペアダンスです。
ダイナミックな技の数々、二人が織りなす世界観が好きなんですよね。
あとはなんといってもペアに転向した木原龍一選手の影響が強いです。
そんな大好きなペアの選手たちを詰め合わせて語っていきたいと思います。
初めて見たペアはロシア代表の川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ
実は初めて見たペアは日本代表ではありませんでした。
2018/2019シーズン、ペアの解説者としてロシアから来日されていた川口悠子さんです。
2010年のバンクーバーオリンピックで4位入賞したことは有名ですが、実は他にも数多くのメダルを獲得したペアでもあります。
- 欧州選手権は二度優勝
- GPファイナルでも二度の銅メダル
- ロシア選手権では三度の優勝
- GPシリーズ合計8度の優勝
これだけ見ても、ものすごいペアだということがわかりますね。
二人は2017年9月、惜しまれながらペアを引退しています。
私が初めて見たのは確か、バンクーバーオリンピック後、ある特番においてでした。
(ペアはあんまり中継されないから知らなかった…)
実は川口悠子さんはそれまで日本代表でペアとして出場していました。
しかし、オリンピック出場のためには二人の国籍を揃える必要がありました。
カップル競技でこの問題にぶつかるのはよくあることです。
ご存知の通り、日本国籍はそう簡単に取れません。
川口さんは悩んだ末、2009年に日本国籍を捨ててロシア国籍を取得することを選びました。
カップル競技を続けていく上で、避けては通れない国籍問題。
この決断は相当重かったでしょう。
「国籍が日本でなくなるということは重大な決断なので、そうするからには五輪でメダルを取りたい」と発言
引用元:Wikipedia
ロシア代表となったにも関わらず、川口さんの活躍は日本の番組で特集されました。
それだけ目を見張る活躍だったということです。
初めて見たペアの大技の数々に私は釘付けになりました。
男性が女性を高々と持ち上げるリフト。
女性を補助してより高く、遠くへジャンプするスロウジャンプ。
さらには二人揃ってのスピン、ジャンプの美しさ。
「どうやったらこんな難しいことできるの!?」
「というかこれ、怖くないの!?」
今思えばなかなか低レベルの感想ですが(笑)
ビビリな私からしたら信じられない危険な技の数々を軽々と、しかも笑顔でこなす彼らに尊敬の念を抱いてしまったのです。
彼らはロシア代表であり、その当時、日本のペアは中継すらされなかったので、日本にはペアはいないのだ、と思っていました。
当時、日本代表の高橋成美&マーヴィン・トランのペアがJGPファイナルで準優勝に輝いていたことは知るよしもなかったのです…。
初めて見た日本代表ペア、高橋成美&マーヴィン・トラン
初めて日本のペアにメダルをもたらしたのは高橋成美&マーヴィン・トラン組です。
おそらく初めてペアがテレビ中継されたのでは?
小柄でハツラツとして可愛らしい高橋成美選手と、大柄で優しいマーヴィン・トラン選手。
彼らが2011/2012シーズンの世界選手権で銅メダルを獲得し、日本ペアの歴史を塗り替えた瞬間は記憶に新しいですね。
銅メダリストと決まった瞬間、キス&クライから飛び出した高橋成美選手の可愛い姿は今も目に焼き付いています(笑)
マーヴィン・トラン選手も本当に嬉しそうに高橋選手を優しく抱きしめていたのが印象的でした。
世界選手権のエキシビション、アンコールでテンションが上がってしまった成美さんは曲が止まりそうになっても元気に踊り出してしまいます。
マーヴィンが笑顔で優しく見守っていましたね(笑)
順調に見えた二人ですが、ソチオリンピックを前に国籍問題と方向性の違いからペア解消してしまいます…。
歴史的快挙を成し遂げて間もない二人のペア解消には驚き、悲しみました…。
その後、高橋成美選手は男子シングル出身の木原龍一選手と新たなペアを組むことになります。
シングルから転向して一年でソチ五輪へ、高橋成美&木原龍一
悲しみに暮れていた頃、高橋成美選手に新たなパートナーができた、というニュースを聞き、歓喜します。
新パートナーは木原龍一選手。
「あれ?この人聞いたことあるな」
「あ、男子シングルの選手だ」
「え?ペア転向!?」
こんな一人劇場を繰り広げた(笑)
当時の木原龍一選手は男子シングルで全日本選手権は3年連続12位というトップ争いから少し離れた所にいました。
木原は当初ペア転向を希望してはいなかったがトライアウトを受けるように連盟から呼ばれていた。
高橋はトライアウトのお手本役として参加しており、木原とホールドをした時に手の感触がマーヴィン・トランと似ていると感じ、連盟も木原を説得に動き出した。
高橋と木原はジュニア時代から、 何度も一緒に国際試合に行ってお互いに知っていた。
最終的に木原は「五輪を目指して挑戦するというのは、今しかできない事」と判断してペア転向を決断した。
21歳の男子シングル選手が突然ペアに転向する大変さは素人でも容易に想像がつきます。
きっと相当悩んだでしょう。
連盟が当時、必死に説得したのには理由がありました。
ソチ五輪に団体戦が取り入れられることが決まっていたからです。
団体戦とは、シングル、ペア、アイスダンスの選手でチームを組んでポイント制で競う大会です。
国別対抗戦で取り入れられている方式ですね。
つまり、ペア不在では不利になるということ。
既にシングルで強豪国となっていた日本にとっては「ペア不在をなんとかしなければ!」というところ。
ソチオリンピックに向けて準備するためにすぐにでも結成する必要があったのです。
ペアができる日本の男性というのはそう多くはありません。
持ち上げたり空中で投げた後ホールドするといった危険な大技でもしっかりと女性を支える必要があるからです。
身長175cmと日本男子としてはかなり大柄な木原選手は貴重な存在でした。
結果、木原選手は高橋成美選手とペアを組み、ソチ五輪に向けて動き出します。
最初の頃は「よいしょっと…」というセリフがつきそうなほど恐々持ち上げてそーっと下ろしているのが目に見えてわかるリフトだったり、ジャンプは低く投げてホールドしてたり壊れものを扱うような感じがありました。
「そりゃ怖いよね…」
私はいまだに「よく平気で笑顔でできるな…」と思いながら観ております(笑)
普通は世界で戦えるレベルの選手しか中継されないので、ペアを始めたばかりの選手ってこんな感じなんだ、というのを目の当たりにした貴重な体験でもありました。
それでもなんとかペアの技を習得しようと奮闘する木原選手を気遣ってか、高橋成美選手はただでさえ細い身体をさらに減量したといいます。
体重が変わるとジャンプに影響してしまうため、少々ジャンプの着氷に苦戦している様子がありました。
それでも二人でオリンピックに行く、という目標への思いが強かったのでしょう。
その甲斐あって、オリンピック団体戦の他、個人戦にも出場が決まります。
結成当初の時とは別人のように堂々とリフトする木原龍一選手。
少々ぎこちなかった二人の動きも合ってきて、結成一年とは思えない演技になっていました。
結成当初を知ってるだけに、観ていてうるうるしてしまいました…。
「ああ、成長したんだな…」
特に同世代の木原選手に感情移入してしまい、すっかり彼のファンになってしまったのもこの頃です。
(年齢がバレる…笑)
結果としてはフリー進出は叶いませんでしたが、十分健闘したと誰もが思う演技でした。
頑張り屋の高橋選手を優しくフォローする木原選手。
雰囲気も良く見えた二人でしたが、ソチオリンピック後にペアを解消してしまいます…。
しかし、木原選手は「ペアを続行する」と宣言します。
ファンになった身としては残念に思う反面、ペアとしてまたリンクに戻ってきてくれれば…と嬉しくもありました。
シングルからの転向中京大ペア、須崎海羽&木原龍一
2015/2016シーズン、木原龍一選手が新パートナーに迎えたのは、須崎海羽選手でした。
須崎選手は同じ中京大出身で木原選手より7つ年下。
同じくシングルからのペア転向を決意した身です。
教わる立場から教える立場に変わった木原選手。
急にお兄さんらしくなったのもこの頃です(笑)
須崎選手は木原選手の教えを素直に吸収していき、全日本3位から翌年には2位、翌々年には優勝とメキメキ実力をつけていきます。
2018年平昌オリンピック代表ペアにも選出された二人。
木原選手にとっては二度目のオリンピック出場となりました。
(2012年にはこんなこと誰が想像したでしょうか…)
個人は21位でフリー進出は叶いませんでしたが、団体戦で日本の総合5位に貢献しました。
シングルの選手たちは二人に大いに感謝したといいます。
ペアがいなければ団体戦は負けが決まるようなものですからね。
2018年のGPシリーズNHK杯、私は初めて現地でフィギュアスケートを観戦しに行くことができました。
もちろん須崎&木原ペアを観たかったので、ペアショートの日に。
ショートプログラムの曲はマラゲーニャ。
赤と黒を基調とした衣装がよくお似合い。
それまで、なかなかノーミスの演技がなかったお二人ですが…
この日は見事、目立ったミスのない流れるような演技をしてくれました!
初の現地観戦でノーミスの演技が観られるのは気持ちがいいです。
「ああ、こんなに軽々とリフトできるようになって…」
そんな風に涙ぐんでしまいましたね。
全日本選手権でもペアを観たかったのですが、チケット争奪戦に勝てず涙を飲む結果に…。
この年は、ペアが二組出場。
須崎&木原組の他、ジュニアの三浦&市橋組が出場していたのですが、三浦選手のケガによりフリーは棄権。
ショート、フリー共に優勝はしたものの、少し寂しそうな二人のインタビューでした。
「しばらく治療に専念します」
木原選手はペアを組んでから手首や肩の痛みに悩まされながらも、日本を代表するペアとしてほとんど休みなく頑張ってきていました。
だから来たる四大陸選手権の前にしばらく治療に専念するとのことで一安心していました。
しかし、四大陸選手権2018と世界選手権2019を練習中の脳震盪により棄権。
木原選手のケガの影響か、4月の国別対抗戦の代表には三浦&市橋組が選出。
心配していた2019年4月、二人はペア解消を発表されました…。
ジュニアから世界へ、三浦璃来&市橋翔哉
唯一ジュニアの頃から演技を観てきたペアが三浦璃来&市橋翔哉ペアです。
2015年にペアを結成し、ジュニアペアの中心を張ってきた二人。
- 2016/2017メンタートルン杯で優勝
- 2017/2018JGPシリーズ バルティック杯、リガ杯共に10位
- 世界ジュニア選手権2018 10位
- 2018/2019シーズンJGPシリーズ リッチモンド杯4位
- 国別対抗戦2019出場
全日本選手権で初めて観た時は、技の難度がまだ低かったものの、翌年のJGPシリーズリッチモンド杯では4位と表彰台に迫る会心の演技。
2019年4月の国別対抗戦にはジュニアペアでありながらシニア代表として出場し、日本チームの準優勝に貢献しています。
華やかさと強さを併せ持つ三浦璃来選手。
おっとりしているけど責任感のある市橋翔哉選手。
年々レベルアップする成長著しい二人の姿を見るのが楽しみでした。
若さゆえかお互いのことをぶっちゃけ合う飾らない関係も(笑)
シニアデビュー年のインタビューでは「自分たちが弱いと新しいペアが出てこない」と日本のペアを引っ張っていく自覚を持った力強い言葉を聞くことができました。
しかしGPシリーズ選抜が期待されていた矢先の2019年7月24日、突然のペア解消が発表されました…。
これにより、日本は再びペア不在となりました。
新たなペアを期待する”ペア病”発症中
日本フィギュアペアが不在となった今、私は新たなペアを期待するあまりなんでも新ペアに結びつけてしまう”ペア病”発症中です(汗)
引退した元男子シングルの無良崇人選手を見ては、「現役復帰してペア転向とかないかな…」と思ったり、
JGPシリーズ選抜確実と思いきやメンバー入りしていなかった木科雄登選手に「もしやペア転向!?」と一瞬考えてしまったり、
(※彼はシニア移行しただけです。これは単なる私の願望です 笑)
ペア解消した須藤澄玲選手や須崎海羽選手、小野眞琳選手の動向をリサーチするのに余念がなかったり…
(※小野眞琳選手は所属をカナダに移し、パートナーチェンジをしてペアを続けられています。他選手の情報は引き続き追っていきたいと思います)
四六時中新ペアの誕生を渇望しています。
クラファンとかやるんだったら本当少しでも協力するんで!
澄玲さんはどうされているかな…?
海羽ちゃん、璃来ちゃん、翔哉くん、龍一さん、
そしてまだ見ぬペア希望者、
私は日本の新ペア誕生を心待ちにしています!
8月5日に三浦璃来選手と木原龍一選手がペアを結成することが発表されました!
新ペアが誕生したことにより、NHK杯に日本ペアが出場する可能性も出てきました。
二人とも経験者であり、実力もありますので、結成間もない大会出場も十分考えられます。
もちろん、新たなペアの誕生も期待していますが、まずは結成したばかりのお二人の頑張りに期待したいですね!
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