誹謗中傷、批判、個人の感想……一体何が違う?

SNS

今日は前回の記事の続きです。

前回はスポーツ選手への誹謗中傷、批判が起こるメカニズムをお話ししました。

今回は「誹謗中傷、批判、個人の感想の違いとは?」という点について、深掘りしていきます。

 

誹謗中傷はどこから?

まずは誹謗中傷、批判というのを一つ一つ定義していきます。

誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とは、「誹謗」と「中傷」を合わせた言葉。 政治などの公的な場では「そしり」「悪口」とは言わず「誹謗中傷」がよく用いられる。 法的場面では「誹謗中傷」そのものではなく、その結果としての名誉毀損、侮辱、信用毀損、業務妨害が罪に問われることとなる。

引用元:Wikipedia

誹謗…そしること。悪口を言うこと。
中傷…根拠のないことを言い、他人の名誉を傷つけること。

これらを合わせて誹謗中傷と呼ばれています。

要するに悪口を言うこと、根拠のないことを言って他人の名誉を傷つけることです。

 

たとえば、スポーツで結果を出せなかった選手への非難は主に「誹謗」

以前、某選手への手紙にあって問題となった「日本人はおまえを全員嫌っている」のような根拠のない名誉を傷つける発言は「中傷」となります。

これらはSNS上で頻発しており、絶対にあってはならないことだと考えています。

 

批判の定義とは?

では批判とはなにか?

批判

1 物事に検討を加えて、判定・評価すること。
「事の適否を批判する」「批判力を養う」
2 人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。「周囲の批判を受ける」「政府を批判する」
3 哲学で、認識・学説の基盤を原理的に研究し、その成立する条件などを明らかにすること。

引用元:goo国語辞典

批判というのは判定、評価することというのが本質です。

物事を検討し、正しいか間違っているか、効果があるかないか、などを客観的に見て判定することです。

批判的な意見があるからより善くできることもあります。

ですから批判の全てが悪いとは言いません。

 

ですが、行き過ぎた批判はもはや悪口であり、誹謗となっているように見えます。

 

「個人の感想」の意味とは?

「個人の感想」というのは「個人的見解」「私見」などと言い換えられます。

つまりは「自分の感じたこと」ですね。

ですからその良し悪しも問われず、善悪の基準もそこにはありません。

「個人の感想」というのは誹謗中傷、批判よりもずっと広い意味を持つ言葉です。

 

ですから

「個人の感想だから誹謗中傷とは言わない」
「個人の感想だから悪口じゃない」

これらはおかしな話ということになります。

 

「個人の感想」といえばなんでもその通りでそこに嘘はありません。

いわば「個人の感想」という集合体の中に「誹謗中傷」や「批判」といった部分集合が含まれているということになります。

「個人の感想です」というのは免罪符でしかないのです。

 

「個人の感想です」が免罪符として使われている例

ここまでの書き方だと、ただの思考実験に見えるかもしれません。

ですが、「あくまでも個人の感想です」という言葉にイライラさせられた経験がある人は多いのではないでしょうか?

これ、以前は広告によく載っていましたよね。

大きな効果をうたう体験談の下に小さい字で、「あくまでも個人の感想です」と書かれているのはよくある話です。

また、最近のWEB記事でもよく書いてありますよね。

これは「あくまで個人の感想だからこの通りでなくても責任は負えません」という免罪符になっているんです。

こう書いておくだけで、「書かれていたことと違う!」という苦情を突っぱねることができます。
(※最近は誇大広告の規制が厳しくなり、この一文だけでは認められないようです)

要するに、「個人の感想です」というのはとても便利な言葉であり、誹謗中傷や批判ではないということにはなりません。

 

知らずに誹謗中傷をする人々

こう考えてみると、「個人の感想」を免罪符として使っている人は実に多くいるし、「ただの批判」と言いながら誹謗に繋がっている例もあります。

一方で、ちょっとした批判にも第3者が噛み付いてしまうのもまた、違うのではないかと思います。
(スポーツ界のファン同士でありがち…)

それは結局、誹謗中傷に繋がってしまうので。

 

批判はなんでも許されるわけではない

自分が最も気になるのは、

「批判の全てが悪ではないが、大勢でよってたかって一人を批判するのは許されるのか?」

ということです。

 

大量に顔も知らない相手から批判が浴びせられるのは恐怖を覚えます。

だから、安易に批判を連投する前にちょっと落ち着いてください

同じような批判を口々に何度もする必要があるのか?と。

 

SNSを気持ちよく使うためにも、思いやり落ち着きを持っていきましょう。

次回、スポーツ選手の芸能人化について、もう少し書かせていただきたいと思います。

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